福岡市は、国民健康保険の被保険者の診療報酬明細書をチェックして、改善の必要があるケースを抽出し、はがきで通知する取り組みを始めました。複数の医療機関から薬を処方されている高齢者の中に、副作用が起きる可能性のある飲み合わせや、同じ効能の薬を重複して服用してしまっている人が多いためです。この取り組みについては、福岡市の医師会や薬剤師会にも周知していることから、通知を受けた人が医療機関や薬局に行けば、処方の改善の相談に応じてもらうことができます。
福岡市は、11月下旬におよそ2000人に通知しており、さらに再来年度までに合わせて4回通知を行う予定です。それ以降は該当者の数などに応じて対応を検討するとしています。また、通知の結果、改善が見られたかどうかについても情報の収集と分析を行い、より効果的な方法を模索していくとのことです。
福岡市は、11月下旬におよそ2000人に通知しており、さらに再来年度までに合わせて4回通知を行う予定です。それ以降は該当者の数などに応じて対応を検討するとしています。また、通知の結果、改善が見られたかどうかについても情報の収集と分析を行い、より効果的な方法を模索していくとのことです。
参考:飲み合わせ悪い薬通知し改善促す(2019年12月17日NHK NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20191217/5010006402.html
高齢者の多剤服用は体に負担がかかってしまったり、組み合わせが悪い場合健康被害が出てしまったりすることもあり問題となっていますね。また、不用な薬を飲むことにより、薬剤費が増え国の財政を圧迫してしまう点からも、対策が求められていました。これまでも国はお薬手帳を普及させたり、かかりつけ薬局を持ち薬局で併用薬を確認してもらったりすることを勧めてきました。しかし、患者側の理解が追いついていないため、お薬手帳の貼付が中途半端である場合が多く、服用中の薬全てに対して飲み合わせチェックができない状況も多くあります。
今回の方法は自治体の方で薬の飲み合わせの確認を行うため服薬情報を不足なく網羅することができ、より確実にチェックをすることができるでしょう。この取り組みが評価され、他の自治体や国の施策でも取り入れられるかもしれません。今後の経過に注目していきたいですね。