アルフレッサとヤマトロジスティクスは遠隔診療での投薬における調剤薬局向けサービス開発の共同研究や営業支援等について合意したと発表しました。
ヤマトグループが調剤薬局向けに提供するソリューションを、アルフレッサは自らの医薬品流通ネットワークの活用により、調剤薬局を対象として紹介するとのことです。
ヤマトグループは調剤薬局から患者への処方薬の配送に関して、資材調達から配達、各種決済までをトータルにサポートするソリューションを提供するとしています。
ヤマト運輸のホームページ内に調剤薬局向けの専門サイトを開設しており、遠隔投薬に関連してヤマトグループが提供する各種物流サービス(配送サービス・決済サービス)や梱包資材などの業務サポートシステムを紹介しています。
参考: アルフレッサ株式会社とヤマトロジスティクス株式会社による 遠隔処方領域における相互協力に関する合意について(アルフレッサ ヤマトロジスティクス2020/06/26)
https://www.yamato-hd.co.jp/news/2020/mds9bo0000006ual-att/20200626.pdf
調剤薬局のみなさまへ(ヤマト運輸)
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/business/pharmacy/
ヤマトロジスティクスが遠隔投薬の際の配送システムの提供を発表しました。調剤薬局では、今までもヤマト運輸などの宅配サービスを利用して患者様宅に薬を送っていたと思いますが、今回発表したシステムではお薬代の回収サポートもしてくれるというサービスになっています。
0410対応で薬局に来局せずに薬を受け取れるようになりましたが、難点であったのが代金の回収でした。特別なシステムを導入していない場合、振り込みをしてもらうか次回来局時に支払ってもらうかになってしまう場合が多いため、回収が難しい部分があったと思います。
今回ヤマトロジスティクスが発表したシステムではWeb決済や代金引換に対応しており、代金徴収のシステムを整備していない調剤薬局では非常に便利なサービスと言えそうです。
新型コロナウイルスの流行で、遠隔診療・遠隔投薬が急速に浸透してきています。まだ整備面についておいついていかない部分が多いと思いますが、様々なサービスが始まっています。今後も遠隔投薬に関するサービスについて注目していきたいと思います。
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