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調剤薬局でも透明アクリル板の設置広がる 新型コロナ対策

調剤薬局でも透明アクリル板の設置広がる 新型コロナ対策

新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐ対策として、透明ビニールシートや透明アクリル板による間仕切りの設置が、大手コンビニ各社やスーパー、ホームセンター等のレジカウンターや、自治体の受付窓口などで導入されています。

九州北部や山口県に店舗があるホームセンター「グッデイ」は、緊急事態宣言を受け、店内で販売しているアクリル板を材料にした仕切りを全店舗のレジに設置しました。設計図を無料で自社ホームページに掲載しています。

千葉県我孫子市では、職員が手作りした間仕切りを、4/9から市民課や課税課など約50箇所の窓口に設置。80cm×70cmの木製の枠に農業用の透明シートを張ったものとのことです。

透明の仕切りを設置する取り組みは、調剤薬局にも広がっています。

千葉県市川市を中心に調剤薬局やドラッグストア等を運営するヤスイ薬局(株式会社ヤスイ)では、アクリル板を用いた仕切りを作成。受付や服薬指導のカウンターに使用するとのことです。


神奈川県を中心に調剤薬局を運営するリブラ薬局(株式会社Libra)では、ホームセンターで手に入るテーブルクロスを利用し、天井から透明シートを吊り下げ飛沫感染防止用のビニールカーテンとしています。


茨城県古河市の薬局・なくすりーな(株式会社LLE)でも、アクリル板による手作りの仕切りを投薬カウンターに設置。感染防御につとめているとのことです。

 

非常事態宣言が出されても営業を続ける調剤薬局は、生活のための重要な存在です。新型コロナウイルスの感染拡大で「オンライン服薬指導」への注目が集まっているとはいえ、リモートワークへの切り替えは難しい薬剤師業務。患者さんや働く薬剤師にとって、自身が通う薬局の感染防止への取り組みについて、関心が高い方が多いのではないでしょうか。

透明アクリル板等の設置については、薬局に向けて作成方法をシェアする動きもあり、今後さらに増えていきそうです。

 

■こんな対策も■(追記:2020/04/14)

静岡県に84店舗を展開する杏林堂薬局(株式会社杏林堂薬)では、従業員向けに3Dプリンターを使ったマスク作成を開始しました。

これによって、今まで勤務時に着用するため従業員に配布していた分のマスクを、店頭販売に回すことができるようにしたいとのことです。

マスク販売に関しては、購入する側も販売する側もさまざまに苦労されている様子が、連日のように話題になっています。全従業員約3700名に行き渡るまでには時間かかかるとのことですが、「使い捨てない」マスクも今後さらに普及していきそうですね。

参考:
レジに透明アクリル板、レジ待ちは2メートルおき グッデイ(日本経済新聞 2020/4/9)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57869910Z00C20A4LX0000/

レジでの飛沫防止対策 アクリル板の作成方法 PDF (株式会社グッデイ 2020/04/09)

千葉の自治体、窓口に間仕切りやシート コロナ警戒(日本経済新聞2020/4/10 )
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57940500Q0A410C2L71000/

3Dプリンターで社内用マスク 杏林堂薬局「店頭販売増やす」
(静岡新聞 2020/4/14)
https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/756791.html

3Dプリンタを用いたマスク作成を開始致しました(杏林堂薬局 2020/04/13)
https://www.kyorindo.co.jp/dl.php?id=3173

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